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HDMIとは

HDMIとは

HDMIとは

HDMIとは、「High-Definition Multimedia Interface」の略で、 映像・音声・制御信号を1本のケーブルにまとめて送ることができる通信規格のことです。HDMIが登場するまでは、音声・映像信号ごとに色分けされたケーブルが何本か束になった、ビデオケーブル・オーディオケーブルが使用されていました。

HDMIは映像・音声の両方を1本のケーブルで送ることができ、 配線がシンプルで接続間違いが少ないため、テレビやパソコン、ゲーム機など様々な機器で使われています。

ケーブル1本で映像+音声両方を伝送

HDMIケーブルを選ぶポイント

1 解像度と伝送速度

解像度の比較

解像度は数値が高いほど細かな部分まで美しく見え、緻密な表現ができる映像や画像になります。

8K 7680×4320 4K 3840×2160 2K FHD 1920×1080

伝送速度の比較

一度に多くのデータを伝送できると高画質な映像もスムーズに見ることができます。

8K48Gbpd 4K10.2Gbps 2K4.95Gbps

リフレッシュレート

「60Hz」や「30Hz」と表記されている数値は「リフレッシュレート」です。1秒間に何回画面を更新するのかを表したもので、数値が大きいほど滑らかな映像になります。通常のモニターは60Hzが一般的ですが、ゲーミングモニターなどは144Hzが主流で、更にリフレッシュレートが高い高性能なものもあります。

60Hz 1秒間に60回画面を更新 144Hzなめらかに動く 1秒間に144回画面を更新

2 ケーブルの種類

HDMIケーブルには、 ウルトラハイスピード、プレミアムハイスピード、ハイスピード、スタンダードの4種類があります。

さらに、HDMIにはいろいろなバージョンがあり、バージョンによって対応する機能や解像度、伝送速度などが異なります。
※製品にはHDMIのバージョンの表記は禁止され、「8K対応」「3D対応」など、用途が記載されることが多くなっています。

HDMIケーブルは、バージョンが違っていてもコネクタの形状は同じなので機器への接続自体は可能です。
ただし、機能や性能は低いバージョンに制限されてしまいます。 古いバージョンのHDMIケーブルを最新の機器に接続した場合、機器の性能を活かすことができない可能性があります。

HDMIケーブルが古いのと機器の性能が活かせないことも
POINT!

HDMIケーブルを選ぶときは
機器とケーブルのバージョンをしっかり確認し、適切なケーブルを選びましょう。

ウルトラハイスピード プレミアムハイスピード ハイスピード スタンダード
バージョン HDMI 2.1 HDMI 2.0 HDMI 1.3~1.4 HDMI ~1.4
通信速度 48Gbps 18Gbps 10.2Gbps 4.95Gbps
主な解像度

・3840×2160(4K)/120Hz ・7680×4320(8K)/30Hz ・DSCにより8K/60Hz、10K/60Hzにも対応

・3840×2160(4K)/60Hz ・5120×2880(5K)/30Hz

・1920×1080(フルHD)/60Hz ・2560×1440/60Hz ・3840×2160(4K)/30Hz

・1080p(1920×1080/60Hz) ・2560×1440/60Hz ・3840×2160/30Hz

特長

・DynamicHDRに対応 ・VRR(可変リフレッシュレート)に対応 ・eARC(拡張ARC)に対応

・HDRに対応 ・32チャンネルオーディオ転送対応 ・拡張CECに対応

・ARCに対応 ・3D映像に対応 ・HDMI Ethernetに対応
(オプション)

・HDMI Ethernetに対応
(オプション)

用途 8K映像の伝送 4K映像の伝送 フル HD映像の伝送 1080iの映像の伝送
対応する
HDMIケーブル
KM-HD20-U10の画像

KM-HD20-U10など

KM-HD20-PS10の画像

KM-HD20-PS10など

KM-HD20-10Hの画像

KM-HD20-10Hなど

※製品にはHDMIのバージョンの表記は禁止され、「8K対応」「3D対応」など、用途が記載されることが多くなっています。

3 コネクタ形状

HDMIには5種類のコネクタが制定されており、一般的に使われているのはHDMIコネクタ、ミニHDMIコネクタ、マイクロHDMIコネクタの3種類です。ここでは各種コネクタの形状と特長をご紹介します。

HDMIコネクタ(タイプAコネクタ)

一般的によく見かけるHDMI タイプAコネクタは、HDMIコネクタと呼ばれています。 テレビやBDレコーダー、ゲーム機、パソコン、プロジェクターなど多くの機器で使われています。

ミニHDMIコネクタ(タイプCコネクタ)

ミニHDMIコネクタはHDMI タイプCコネクタとも呼ばれているコネクタです。タイプAよりも小さいサイズのコネクタで、主に小型の機器で使用されており、 ビデオカメラやノートパソコンなどで使用されています。

ミニHDMIケーブル 製品一覧を見る
ミニHDMIコネクタ(タイプCコネクタ)の画像

マイクロHDMIコネクタ(タイプDコネクタ)

マイクロHDMIコネクタはミニHDMIコネクタよりもさらに小さいコネクタで、HDMI タイプDコネクタとも呼ばれています。 スマートフォンやタブレット、デジタルカメラなどで使用されています。

マイクロHDMIケーブル 製品一覧を見る
マイクロHDMIコネクタ(タイプDコネクタ)の画像

4 長さ

~2m

様々な用途に使える

様々な用途でお使いいただける長さです。ケーブルが長すぎるとキレイに配線ができません。利用する機器に合わせて最適な長さを選びましょう。

3~9m

テレビ会議など少し離れた距離に

テレビ会議など、少し離れた距離の使用に最適な長さです。ケーブルが長くなると、ケーブルの太さも太くなる傾向にあるため、配線の際は少し取り回しにくくなります。

10m〜

長距離の接続に

長距離での接続に最適な長さです。長尺のケーブルは、機器によっては認識しない場合があります。
また、IC(映像調整用イコライザ)内蔵のケーブルは接続する方向が決まっています。接続方向を間違えると使用できませんのでご注意ください。

長距離で使用する際の注意点

IC(映像調整用イコライザ)内蔵長尺ケーブルを使いましょう

HDMIケーブルは、長くなるほど信号の減衰によるエラーが生じやすくなり、5mを超えるとノイズが起きたり映像が映りにくくなる場合があります。
長いHDMIケーブルを使用したいときは、IC(映像調節用イコライザ)を内蔵している長尺ケーブルを使いましょう。信号強度を調整できるため、5m以上の長距離でも安定した信号を伝送でき、離れた機器同士をケーブル1本で接続できます。

5m以上の長距離でも信号が安定!

光ファイバHDMIケーブルを使いましょう

光ファイバーHDMIケーブルは、HDMIの映像信号を光信号に変換して送信し、受信した光信号をHDMIの映像信号に再変換してテレビなどに出力します。電気信号に比べ減衰が少ない光の信号に変換することで、長距離でも安定した信号の伝送が可能です。

10~100mの長距離でも信号が安定!
IC(映像調整用イコライザ)内蔵長尺ケーブル
光ファイバHDMIケーブル製品一覧を見る

長尺ケーブルには接続方向があります

IC(映像調整用イコライザ)内蔵のケーブルや光ファイバHDMIケーブルには接続に方向性があります。
レコーダーやパソコンなど「映像を出力する機器側」のコネクタ、テレビやディスプレイなど「信号を受信し映像を画面に移す機器側」のコネクタと、それぞれ接続する機器が決まっています。画面が表示されない場合には、接続するコネクタが正しいかご確認ください。

ディスプレイやプロジェクター側に接続

5 コネクタサイズやケーブル径

解像度などのスペックをチェックしたら、コネクタのサイズやケーブル径にも注目してみましょう。
コネクタサイズが大きいものは抜き差ししやすい大きさで、小さいものは飛び出し幅が少ないので接続部分がすっきりします。
ケーブル径が太いものは断線しにくく、細いものは取り回しがしやすく、スッキリ配線できます。

コネクタサイズ

大きい

丈夫

被覆や導体も太いので信号の減衰が小さく、断線しにくいというメリットがあります。また、抜き差ししやすい大きさです。

小さい

飛び出しが少ない

飛び出し幅が減って接続部分がスッキリします。

ケーブル径

太い

断線しにくい

断線しにくく、信号の損失が少ないため長い距離での使用にも向いています。

細い

取り回しがしやすい

柔らかくしなやかで取り回しがしやすく、スッキリ配線できます。

スモールコネクタ+スリムケーブル 製品一覧を見る

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1 4Kや8Kの映像を楽しみたい。

高精細・高画質な4K・8K放送を楽しむには、HDMIケーブルも4K・8K対応のものを選ぶ必要があります。
さらにその中で選ぶ際のポイントとなるのが「HDR」や「リフレッシュレート」です。
「HDR(High Dynamic Range)」に対応していると、明暗の差が拡大するため、立体感のあるくっきりとした映像が楽しめます。
「リフレッシュレート」は「60Hz」や「30Hz」と表記され、数値が大きいほど滑らかな映像となります。

4K対応のケーブル

「ハイスピードHDMIケーブル」は4K/30Hzに対応しています。
「プレミアムハイスピードHDMIケーブル」は4K/60Hzに対応しています
4K対応テレビやレコーダーを接続する場合には「プレミアムハイスピードHDMIケーブル」をおすすめします。

8K対応のケーブル

現在、「ウルトラハイスピード」のみがBS8K放送などで使われる「8K/60Hz」に対応しています。「ウルトラハイスピード」のHDMIケーブルは、最大10K解像度までの伝送が可能です。

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2 機器同士の距離が遠い状態でHDMIケーブルを接続したい。

長距離接続用のHDMIケーブルを使いましょう。IC(映像調整用イコライザ)を内蔵しているので、5m以上の長距離でも信号が安定し、離れた機器同士をケーブル1本で接続できます。

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3 手元にあるHDMIケーブルの長さが足りない。

VGA-EXWHD9の画像

HDMI信号をLANケーブルやワイヤレスで延長できる「HDMIエクステンダー」がおすすめです。

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4 HDMIポートが足りない。

SW-UHD41MTVの画像

出力側、入力側のHDMIポートの数が足りない場合は「HDMI切換器」をおすすめします。

HDMI切替器 製品一覧を見る

5 パソコン本体にHDMIポートがない。

AD-ALCHDR03の画像

パソコン本体に「DVI」「DisplayPort」といったディスプレイ接続用のポートがある場合には、パソコンとHDMIディスプレイを直接接続できる「HDMI変換ケーブル」をおすすめします。

すでに「HDMI-HDMI」ケーブルをお持ちの場合や、USB AやUSB Type-Cのポートしか搭載されていないノートパソコンを使用する場合は、「HDMI変換アダプター」をおすすめします。

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6 PS5(プレイステーション5)で4K/120Hzを使いたい。

KM-HD20-U10の画像

4K/120Hzに対応する「ウルトラハイスピードケーブル」を使って接続してください。

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用語説明

HDR(High Dynamic Range)

従来のSDRに比べて明暗差の階調が多いため、より広い明るさの表現を可能とする技術です。明るい部分と暗い部分のどちらの階調も犠牲にすることなく、これまでの映像では表現しきれなかった夜景や花火、太陽の眩しさなどをよりリアルに表現します。

ダイナミックHDR

HDMI 2.1の新機能で、コントラストや色深度、色域を細かくコントロールする機能のことです。
従来は昼間の明るいシーンも夜の暗いシーンも同一の処理を行っていましたが、シーンによって適切なコントラストや色深度を実現できるようになりました。

HEC(HDMI Ethernet Channel)

HDMIケーブルにLANケーブルの機能(イーサネット信号の双方向通信)を持たせた規格です。インターネットに接続している機器にHEC対応のHDMIケーブルで接続した機器は、新たにLANケーブルを用意しなくてもインターネットに繋げることができます。

ARC(Audio Return Channel)

音声の入力だけでなく、出力にも対応した規格です。従来、音声出力のために別途必要だった光デジタルケーブルが不要になります。「ハイスピード(Ver.1.4)」以降のHDMIケーブルに搭載されています。

拡張ARC(eARC/Enhanced Audio Return Channel)

Dolby AtmosやDTS:Xなどのオブジェクトベースオーディオの伝送に対応したARCの拡張版です。前後だけでなく、高さ方向も含めた立体的な音響を楽しめます。

CEC(Consumer Electronics Control)

CECに対応した機器を連携するための制御信号を伝送できる規格です。例えば、テレビとBlu-rayレコーダーを HDMIケーブルで繋ぐと、どちらかのリモコンで両方を操作できるようになります。

アクティブタイプ

アクティブタイプのHDMIケーブルは、IC(映像調整用イコライザー)内蔵型の、長距離接続に適したケーブルです。
ICを内蔵することで信号強度を調整し、10m以上離れた場所にある機器同士をケーブル1本で接続することができます。

パッシブタイプ

パッシブタイプのHDMIケーブルはICを内蔵しておらず映像信号を出力機器から入力機器にそのまま送るため、不具合が起こりにくく安心して使用できます。あらゆる用途で使える汎用性の高いタイプで、フラットケーブル・巻き取りケーブルなど様々なラインナップがあります。
ケーブル長が5mを超える場合は信号の減衰によって動作が不安定になることがありますが、サンワサプライではこのような不安が無い、7m・9m・10mの長さのパッシブケーブルもご用意しております。