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CAT5eケーブルの自作方法(フラットケーブル)

用意するもの

●かしめ工具(弊社製LAN-TL6/HT-500R/568R/210AMP社製3-231652-0など)

●金属用はさみ(電線・ゴムなどが簡単に切断できるもの)

●ドライバなどの棒状の物(他のモノでも可能)

超フラットケーブル加工方法

ドライバーでしごく

ドライバーでしごく

約20cmの長さを、ドライバーなどでしごきます。この後の工程で、外皮を除去しやすくするために行います。

斜めにカットする

写真のように斜めにケーブルをカットします。角度は適宜ですが、60度程度。

切込みを入れる

線間に5mm程度の切り込みを入れますが、引き裂くためのものですからあまり神経質になる必要はありません。

スルメのように裂く

切り込みから、スルメを裂くように平面から上下方向に指で引っ張り15cm程度裂きます。裂きながら、芯線をゴムの外皮から剥がしていきます。

真ん中に切込みを入れる

3組はおそらく簡単に外皮が除去できますが、最後の1組の外皮が剥がしにくくなっているはずです。このため、あえて真ん中に切り込みを入れます。この時芯線に傷がつきますが、構わず切り込みます。切り込みを持って裂くと芯線が現れるので、今度は芯線を持ってゆっくりと外皮を剥がします。決して乱暴に行わないこと!

外皮を除去する

余ったゴム外皮をハサミなどで丁寧に除去します。この時中心を少し余ったゴム外皮をハサミなどで丁寧に除去します。この時中心を少し多く除き、凹型にすると中央部の線処理がうまくいきます。

青・白/青をロードバーに挿入する

最初に、青・白/青をロードバーに挿入します。ロードバーには裏表・方向があります。写真を良く見て間違わないようにしてください。

全部の線を挿入する

全部の線を挿入します。この時、面倒でも一本一本ゆっくり行うことが肝心です。線は細いので切らないよう注意します。通らないときは、一旦ぬいてから指でしごいて真っ直ぐにしてから挿入します。それでも通らない時は、少し戻し数回つつくように挿入するとうまく入ります。色の順序は568B配線に準拠します。別表を参照してください。

ロードバーを移動させる

線の挿入が終わったら、ロードバーをゆっくり外皮のある根本まで移動させます。この時、クロスしている緑・白/緑がつぶれたり、はみ出さないように注意します。

ロードバーをセットする

根本までしっかりロードバーをセットします。

余分な線をカットする

ロードバーの先端ぴったりで、余分な線をカットします。

プラグ本体に挿入する

プラグ本体に、ロードバーを挿入します。この時先端まで芯線が達するまで、強く押し込みます。

挿入状態を確認する

横から挿入状態を確認します。

未加工のケーブルを切る

未加工のケーブルを15mm程度の長さに切ります。

かしめる

切ったケーブルをプラグの隙間に挿入してかしめ工具でかしめます。

完成

ケーブルが固定されているのを確認して完成です。

配線順

ロードバー拡大図

うまく加工できない場合は
弊社ネットヘルプ
(ネットワーク製品専用技術サポート)
TEL(0586)26-0031

加工の際の注意

1.よりはできるだけ戻さない。

加工の際は、できるだけよりを戻さないようにしてください。戻してしまった分、ノイズに弱くなります。

2.工具はできるだけ良いものを。

安価な工具は、精度が悪く、完全にかしめられなくなったりする場合があります。かしめ工具には、単線用とより線用があり、ラチェット付きのものが確実です。

3.簡易テスターは、あくまで確認用。

1万円前後で市販されているテスターは、単に結線を調べているだけです。ペアの取り方が正しいかなど、品質的な部分まではわかりません。プロは、100万円以上もするテスターで検査をしながら工事を行っています。